さて、佐々井師はある時、強盗団が横行するチャンバル渓谷を行進中“ダコイット”と呼ばれる強盗団に襲われます。その時は金銭を渡して事無きを得られます。後日、出家(僧侶になる)したいというチャンバル出身の若者に「ダコイットは何故、貧しい者のために働く我々を襲うのか?彼らが謝らなければお前も信用出来ない」と突き放します。その後ダコイットからお詫びの言葉とともに、説法を願う手紙が届きました。やがて何千というダコイット達が仏陀に帰依し、仏教徒に改宗しました。「これからは仏教徒そして、人間として誇り高く生きて生きたい」と・・・。名前は“ささい”でもスケールの大きな、誇らしいお坊さんです。
文責:久家誠司