欧米のNGOやNPOなどのボランティア団体はキリスト教の愛の精神に裏付けられていることがほとんどです。それに対して日本のボランティア団体にはこのような宗教的なバックボーンを持っている団体はあまり多くありません。
日本のボランティア団体には「市民社会の熟成」とか「人類愛・隣人愛の立場から」と言った価値観から、様々なボランティア活動が行われています。それはそれで大変結構な事ですが、人々を心の深いところで継続的に行動に駆り立てるにはまだ大きな力とはなっていないように思われます。
それに対して、仏教が2500年もの間、様々な国で様々な民族に実践されてきた「布施行」はNGO、NPOを支える重要な要素に欠かせないのではないかと思います。「布施」には仏教の根源的な修養のための思想が込められているからです。