第1プロセスである学校建設を終えた後、村人たちは第2プロセスへと向かいます。
村人に返還された建設費の25%を元に村人が協力して事業を開始します。村人たちには事業計画案を提出してもらいます。
イラワジ管区のYei Kyiにある、Ka Nyin Nguという村でのプロジェクトは2015年に始まりました。
初年度には学校建設プロセスで新たに平家の校舎を建設しました。当初は準中学校でした。村人たちはARTICと共にプロジェクトを行う中で、団結して協力的に活動する大切さを自ら感じ始めました。その時から村人たちは村の未来を見据えるようなりました。
当初Ka Nyin Nguでは、ARTICの開発プロジェクトとして、田んぼを購入し、米を販売する際の収益を村の基金として今後の村の活動に使用する方針でした。しかし、田んぼの価格が高騰し購入できなくなりました。そこで、村人にソーラーランタンの貸出を行い、貸出料を徴収することで元金を増やして、田んぼの購入に備えました。翌年、購入した田んぼでの稲作を行うと同時に、遠方の高校に通う学生に自転車を貸し出すプロジェクトを開始しました。また、ブラウスの製作・販売も行うなど、新たなことに次々とチャレンジし、村の基金を増やし、今後の村の発展のために基金を使うという仕組みが出来上がって来ました。
村の一部だけが協力するのではなく、村全体が団結して、村の子どもたちのためにお金を捻出するという習慣が根付いていると感じます。生徒数の増加に伴う新校舎の設立、ホールの建設は、開発プロジェクトの利益を蓄えた村の基金からの出資で行うことができました。このように開発プロジェクトで得た利益を、子どもたちの教育のために利用しています。村が団結して、村のために活動できている良い例です。