ミャンマーでの事業は2023年12月を持ちまして終了いたしました。累計で116校の校舎の新築贈呈、1000人以上の教師研修に寄与いたしました。これまでご支援を頂いた皆様に厚く御礼申しげます。

以下は事業当時の情報です

ミャンマー遊具設置事業

子どもたちの健康増進や登校へのモチベーションアップとして、学校に遊具を設置致しました。

2020年5月~2021年3月

イラワジ管区内の学童・学生2,800人

 

学校遊具が子供たちに与える影響

2018年より当会が行っている教師の人材育成研修を終えた先生達は、地元に帰ってこれまでになかったような試みをして頑張っています。ARTICでは常々、その先生達を応援するために何かできないかと考えてきました。今回は幾つかの学校に遊具施設の設置をすることを決定しました。遊具を設置することで、子どもに様々な力を身につける機会を提供できます。

遊び心
スピード感やスリルを体験することで、その先の楽しさを覚え、遊び心を 養うことができます。
体力
上り降りやジャンプ等が伴うため、体力をつけることができます。
創造性
自分たちであらゆる遊び方を試行錯誤することで、創造性を養うことがで きます。
社会性
複数の子どもと一緒に遊ぶことになるので、ルールを守ることや思いやり を持つことを学ぶ機会になります。
運動能力
スピードの調整や危機察知、他の子どもの動きの予測等、あらゆる動き 方を覚えることができます。

イラワジ管区の15校に遊具を設置しました。

日本では学校や公園で当たり前のように目にする滑り台やブランコ、ジャングルジムなどの遊具設備ですが、ミャンマ-には設置している学校は殆どありません。学校遊具は子ども達が楽しく、意欲的に学べる場となります。

寄贈ではなく、共同で設置

受け入れる村や学校が、遊具を只々受け取ることは、彼らの自立を助けるものではありません。他者への依存に陥らないようにするためには、人々の参加そして自主性が欠かせません。ヤンゴンからの遊具運搬費、設置に必要なセメント砂利、砂などの資材費等を贈呈先には負担していただきました。また、各村で遊具設置委員会を組織し、設置時の労働奉仕、設置後のメンテナンスや使用時の安全管理についても意識啓発を行いました。

支援の効果

小学校の方はまだ学校が始まっておらず、開校日まで遊具の使用はお預けとなっていましたが、中学校の方は地域の子供達が集まり大喜びで滑り台を滑っていました。遊具設置を行ったことで、アルテックの人材育成研修に参加した先生たちの交流やネットワークが大幅に広がりました。そのネットワークを使って遊具設置校の先生方を集め、図書館活動プロジェクトの推進を行いました。9月中旬からfacebookグループで本を一章ずつ紹介し、先生方から多くのコメントが来るようになりました。発足当初のグループは300人強でしたが、現在2倍の666人まで増大しました。コロナ禍で学校も閉鎖され、我々もイラワジ管区に行けない日々が続いていますが、遊具設置プロジェクトが発端となって、図書館活動・Reading Projectの推進に繋がりました。