

さて、学校を建てる際は、建てる村の住民達と充分に話し合います。話し合いを進めた後に、まず学校建設委員会を作ります。そして建築費の4分の1をその村で集めてもらうのです。集める金額は学校の規模にもよりますが約150万円ほどです(学校一校の総建築費は600万円前後)。一口に150万円と言いますが、ミャンマーの農村で150万円を集めるのは容易なことではありません。ですからたくさんの村が、教育事務所を通して学校建設のプジョジェクトにエントリーしますが、多くは途中であきらめてしまいます。「じゃあ、お金持ちの村だけに学校が建つの?」実はそうではありません。村では自ら何回も会合が開かれ、次代を担う子供達への教育の必要性や大人として親としての自分達の責任などの意識が高まった村がやり遂げることができるのです。
さらにこの頭金ともいえるお金は一旦はこちらで預かりますが、学校が建った後に運営が継続できるための事業に使われるのです。その事業とは学校農園、養豚、小規模発電、もみ殻発電などです。今年は橋を架けてその通行料を徴収して運営費とするところもあります。言い忘れましたがそのような村では、建設のためのレンガ造りや基礎工事への労働奉仕なども住民たちが進んで力を尽くしてくれます。