2020年7月熊本豪雨災害被災支援事業

7月3,4日と降り続いた豪雨により九州の南部を中心に甚大な被害が発生しました。

この災害による熊本県での死者は65名、浸水、倒壊など、被災した住宅は1万棟以上にのぼりました。 

当会では道路が一般通行可能となった7月7日に人吉市に調査に入り、その後被災者に対する支援活動を開始しました。まず、全国の有縁の方々からから集まった物資や購入品(水、レトルト食品、インスタント食品、タオル、殺菌用品、衛生用品、オムツ、ブルーシート、スコップ、作業用品、古着)を人吉市や球磨村の避難所を中心に配布を行いました。

多くのご参加・ご支援を頂きました!

今回はコロナ禍での活動となり、各種制限の中で工夫が必要となる支援活動でした。中でも県外からのボランティアさんは受け入れないという規則になり、大災害にもかかわらず全国からのマンパワーを得られることができませんでした。そのため被災地の物資配布や泥出し、家の片付け、炊出しなどが思うように進んでいませんでした。そこで当会は学生さんに限り、ボランティアさんに5,000円の支度金をお渡しすることにしました。これは県内のみで何とかマンパワーを確保しなければならないことと、コロナ禍でバイト先がない学生さんを支援するという一挙両得を考えてのことでした。おかげで、被災者の皆さんも学生さんも大助かりでした(5,000円はバイト代ではなく、あくまで支度金として食費や交通費、装備品代です)。
調査、支援物資配布
7月~11月 8回 全国の有縁の方々からから集まった物資や購入品(水、レトルト食品、インスタント食品、タオル、殺菌用品、衛生用品、オムツ、ブルーシート、スコップ、作業用品、古着)を配布
炊出し
7月~8月 12回(約2,000食配布)
ボランティアバス運行
8月~12月 17回
傾聴活動
11月~12月 4回
ボランティア延べ人数335名の方々にご協力いただきました!
活動にご参加・ご支援を頂いた皆様には心より感謝申し上げます。

くまもとマスクプロジェクト

新型コロナウィルス感染症問題の影響により、収入減を余儀なくされている方が大勢います。この事業は、そのような状況にある熊本県民の皆さんが手作りしたマスクを主催団体(肥後銀行等)が買い取り、必要とされる県内の団体や個人の皆様に無料で配布するというプロジェクトです。応募は1人1回のみで200枚まで買い取ります。 

 

コロナ禍の地域密着型支援

募集枚数1万6千枚に対して予想をはるかに上回り、7000人以上の方から48万枚を超える手作りマスクの応募がありました。8月からは、この事業の実施主体の一社(実質メイン)である㈱肥後銀行が買い取った布マスクを県内営業店窓口において個人の方々に配布がなされました。当会はこの事業の協力団体として、広報や集金、マスク配布などの役割を果たしました。

マスク配布

買い取らせていただいたマスクは、必要とされている県内の団体や学校の子どもたちに配布し、大切に使わせていただいております。

子ども食堂支援

子ども食堂「キッチンルパ」に集まる子どもは、、両親がいない家庭やシングルマザー、ネグレクト、仕事の都合で家に親がいない、他の買い物はするが子どもの食費にあまりお金を使いたくない、といった家庭環境の子ども達です。従って、一応食費として参加費100円としていますが、会費を払うことができない子どもが殆どです。通常は20名ほどの子ども達が来ていますが、コロナ禍で減収の家庭も多いとみえて、訪れる人数や回数が増加しており、さらには学生さんなども増えています主催するキッチンルパにはこれといった収入源もなく、さらにはコロナ禍で店内の密状態にも気を使うため、除菌やクラスター防止のグッズなどの出費を余儀なくされています。当会ではこの子ども食堂に、特にコロナ禍を乗り切ってもらうために、長期の支援を行いました。

留学生支援

ミャンマ-人留学生のジン・ニ・ニ・ルゥインさん (Zin Ni Ni Lwin女性) は交換留学生として2017年より熊本大学大学院で学んできました。ジンさんの来日の目的は、都市設計についての研究をするためです。というのは、現在首都ヤンゴンは急速な近代化が進み、無計画に拡大しています。将来この大都市に暮らす人々が豊かで快適に過ごすための研究です。さて、ジンさんはアルバイトをしながら日本での生活費を得ていましたが、コロナ禍によりそのアルバイトが無くなり貯金も底をつきつつあり、困難な生活を強いられていました。このままだと、9月の帰国のためにとってあった旅費さえも、食費や生活費のために無くなってしまうことになりかねません。熊本大学の学生課より支援の依頼を受けた当会は、コロナ禍に於ける特別奨学金を助成することと致しました。授与式は6月13日に行われました。見知らぬ外国で頼る人もいないジンさんにとって、安心して研究に没頭ができる環境のための一助になればと考えました。