コロナ禍支援

2020年3~10月

2020年7~9月

バンコク及びサムサーコーン県マハーチャイ地区、バンコク、クロントイ地区

コロナウイルスにより困窮する人々

非常事態宣言

タイでは、1年にわたる非常事態宣言が発令されており、海外観光客の数が回復する にはまだ時間がかかり、タイの主産業となる観光業が大打撃を受けています。

スラムにおいてのコロナの脅威

コロナ禍に於いては、貧しい地域、貧しい人ほど大きな影響を受けています。スラムでは、コロナ自体の情報が届きません。パソコンでの情報はもちろん、新聞なども読んでいませんので、どうやって感染するかもわからず、効果的な予防方法も知りませ ん。また、情報が届いても予防する術が有りません。不衛生で密な居住環境であり、手洗いうがいなどの習慣もなく、予防のための衛生用品も買えません。さらには感染してもなかなか病院に行くことができません。

経済的影響から貧困へ

タイでは、国民の約10%が貧困層と報告されています。コロナ禍による非常事態宣言、そして都市封鎖などの措置により、困窮する人々はリモートで可能な職についていないケースが多く、ますます厳しい現状に直面しています。

教育への影響

タイでは多くの学校も封鎖され、子どもとたちの教育が遅れています。また、オンラインラーニングは、インターネットやパソコンなどを十分に確保できていない学校もあるため、学校の授業を受けることができる子どもたちとそうでない子供たちの間で『ラーニングギャップ』が深刻化しています。

以下の事業はコロナ禍において、移動が規制されているため、シーカー・アジア財団を通して以下の活動を支援しました。

支援物資の配布

コロナウイルスの影響で生活が困窮してしまった人が多い地区、ミャンマー人が多く住む地区に対して支援物資を配布しました。配布物は生活支援物資を詰め合わせた支援袋です。活動対象年齢は子ども中心で3歳~9歳、大人も参加可能。合計209名に届きました。

支援袋の中身

衛生ガイドブック

マスク

アルコール消毒液

お菓子

色鉛筆

活動教材の準備

活動に関する知識や感染予防策に特化した子ども向けの活動教材の準備を行いました。

子どもたちが新型コロナウイルスの予防知識を学ぶことができるように、マスクとともに、新型コロナウイルスに関する知識や身を守る方法に関するガイドブックも配布しました。

移動図書館活動

新型コロナウイルスについての幼児向けの紙芝居作成
子どもたちに新型コロナウイルスが何か、どれほど影響があるのか知ってもらうことを目的とした紙芝居を作成しました。移動図書館を使って、作成した紙芝居や人形劇を各地で実演しました。

※写真はイメージです。

以下の事業はコロナ禍において、移動が規制されているため、プラティープ財団を通して以下の活動を支援しました。

家屋の一斉消毒

スラムの家々は密集し、狭い部屋に何人もが暮らしているため、完全予防として消毒が非常に効果的です。

感染症予防キャンペーン

スラムに住む子どもたちや高齢者、青年を対象に感染症に関する予防キャンペーンを開始しました。

生活必需品の提供

寝たきり老人や生活困窮者に対して食べ物や生活必需品、そして予防グッズ(マスク、フェースシールド、除菌液など)を準備し、配布しました。

その他にも、スラム内の失業者の実状をすみやかに調査して、救済手続きや法的手続きが進むよう促しました。