農村電化事業
創業100周年を迎えたパナソニックと協働し、太陽光発電システムや照明でくらしと教育の向上貧困から抜け出すための持続可能な社会づくりを支援しています。
2018/4/1~2020/3/31
直接受益者
403世帯、ベービンセンナ高校に通う576人及び近隣6校の生徒
間接受益者
イラワジ管区の生徒及び先生数万人
ミャンマーでの事業は2023年12月を持ちまして終了いたしました。累計で116校の校舎の新築贈呈、1000人以上の教師研修に寄与いたしました。これまでご支援を頂いた皆様に厚く御礼申しげます。
以下は事業当時の情報です
創業100周年を迎えたパナソニックと協働し、太陽光発電システムや照明でくらしと教育の向上貧困から抜け出すための持続可能な社会づくりを支援しています。
2018/4/1~2020/3/31
直接受益者
403世帯、ベービンセンナ高校に通う576人及び近隣6校の生徒
間接受益者
イラワジ管区の生徒及び先生数万人
照明の活用で、子どもたちの夜間学習の時間を確保し、学力向上や読書の時間づくりが実現しました。また、寮生活をする10年生は、これまで発電機で起こした電気を使っており、その経費(軽油代その他)が毎月約13,000円掛かっていました。ソーラーサプライステーションの導入によりこの分を毎月積立で5年後のバッテリー交換用として蓄えることができるようになりました。
ソーラーストレージを各家庭に貸し出し、徴収したリース代から収入を得る取り組みを行い、村の積立金として約60万円が集まりました。積立金はソーラーストレージの維持や学校の維持運営に使われます。また、日中に発電した電気を使ってアイスやジュースを学校近隣の1666人の生徒に販売し、その収益を農村開発の資金になりました。その他にも、積立金の一部を利用して村の自助努力による自立プロジェクトで学校建設70×30フィート2階建ての校舎建設を決定しました。収入を得たからこそ積立金が生まれ、村の開発へのモチベーションにつながっています。
松下幸之助氏の伝記をミャンマー語に翻訳し、2部構成で各10,000冊を出版し、中学校・高校など約1,600箇所に配布しました。当会がプロジェクトを行う71校の学校にも配布しました。また、ミャンマーの子どもたちの心を育む機会や自分で書く力を身につけるきっかけとして、各校に配布した松下幸之助氏の本を教材にした読書感想文コンクールを2回開催しました。
松下幸之助氏の生き方から、ミャンマー人が改めて素直な心・慈悲の心を養うきっかけになりました。読書感想コンクールで最優秀賞のPanasonic賞を受賞したマウントンウィンナイン君(8年生)。「夢はお医者さんです。田舎に診療所を開いて、村人たちや僻地に暮らす人たちをケアしたい。素直な心で勉強を頑張れば、夢が叶うと信じています。」
パナソニック創業100周年記念事業として、アジア各国の無電化地域にパワーサプ
ライステーションとソーラーストレージを提供していただくというご提案をいただきました。この設備を使って、人々の自立を支援したいというパナソニックの想いを実現するために、当会がもっとも持続可能性のある村を選定しました。選定した村は学校の維持運営を行いながら村の発展のために継続的に収入を得ています。また創業100周年ということで、創業者の考えをミャンマーの子どもたちの人材育成につなげたいと考えました。現在のミャンマーは、長い間の軍政により人々のモラルや規律が殆ど無く、人々は自分さえ良ければ、或いはお金さえ儲ければ良いという心の状態です。ミャンマーは仏教国として有名ですが、最近は仏教が教える慈悲の心も非常に珍しくなりました。ミャンマーに故松下幸之助氏が生前説かれていた「素直な心」が必要な時期であると考えました。