●被災地を風化させないための発信
遠隔地の九州においては、時とともに被災地の情報が少なくなり、ややもすると震災のことが忘れられてしまいがちです。そこで被災地の人々の訪問により、まだまだ震災が終わっていないことを熊本をはじめ九州の人々に発信していきます(受け入れの挨拶を兼ねて、県知事を表敬訪問し、マスコミに大きく取り上げてもらいました)。そして今後も被災地に対する思いを、そして社会全体が支援する心を継続させていければと考えています。
●熊本で学んだことをいわきにフィードバック
熊本で研修を終えた子供達は、いわきに帰って報告会を開きます。再生への道しるべを大いに広めてもらい、いわきの人々を勇気づけてもらおうと考えています。
●学びばかりではありません。喜び、楽しんでもらいます。
厳しい状況下にある東日本大震災の被災地の中高生達に、地元の中学生たち(玉名市有明中学校)との楽しい交流や各種活動を体験してもらい、陰鬱になりがちな被災生活を一時忘れ、楽しい思い出作りをしてもらい、明日を生きる活力と鋭気を養ってもらいます(阿蘇や天草での野外活動)。
今すぐに被災地再生の明確な答えを見つけることができるとは思いません。しかし熊本で学んだことは子供達にとって、今後故郷でどうやって生きて行くべきかという問いに対する大きなヒントになるのではないかと思います。「七転び八起き」、「明けない夜はない」、「ピンチはチャンス」、「人生はあざなえる縄のごとし」、などなど人を励ます言葉は数多くありますが、過去2回の研修ではそんな言葉など吹き飛ばすほどの、明るく頼もしい気概が感じられた研修会となりました。今後の被災地に幸多からんことをご祈念致します・・・。
今年は中高生16人と引率の先生2人、計18人が来熊し8月18日からの研修スタートとなります。