長年ご支援を頂いている
助成団体からのお言葉

2013年より長い間ご支援を頂いている、日本財団常務理事の森様からメッセージを頂きました!

日本財団とれんげ国際ボランティア会さん(以下「ARTIC」とします。)との出会いは2013年にさかのぼります。当時、途上国の農業分野における国際協力人材の育成等をARTICで担当されていた平野さんとは、2002年~2004年の期間、ミャンマーのシャン州における学校建設・地域開発事業でご一緒したつながりがありました。その後、2013年からミャンマーで貧困層の多い地域の一つ、エーヤワディー管区で学校建設・地域開発事業を実施するにあたり、ARTICでご活躍されていた平野さんに再びお声がけさせていただいたのがきっかけです。

ARTICとミャンマーで学校建設・地域開発事業をご一緒していて、感銘を受けた理念が3つあります。

1.

地域住民のオーナーシップが高いプロジェクト

学校建設を行う際、日本財団の資金に頼るのではなく、村の住民が建設資金の4分の1を拠出することで、事業に対するオーナーシップが高まります。「村の住民が建設資金の4分の1を拠出」とは言うが易しで、教育環境をより良いものにするために村が一致団結して、実際にお金まで集めるということは、貧困層の多いエーヤワディー管区では至難の業です。村民に寄り添いながら、時に厳しく、事業実現のために現場で活動をしてくださっているARTICの皆様のご苦労は大変なものだとお察しいたします。

2.

持続的なコミュニティー開発

学校を建設して終わりにならないよう、上記4分の1の資金を活用した地域開発のための基金を設置し、先生を雇用するための資金にしたり、田んぼを始める費用にしたり、読書習慣をつけるために図書館を運営する費用にしたりしています。これにより、学校建設のサポートが終了した後も、村が発展するための後押しをされています。

3.

より良い教育者を育てるための人材育成センター

子供たちの教育環境を整えるために学校を建設することは大切ですが、そこで実際に教育活動を行うのは現場の先生方です。その先生方の質を向上させるため、ARTICは「教員研修センター」を運営して取り組みをされています。ハード・ソフトの両面からミャンマーの教育を支えていることがARTICの特徴なのでは、と思います。 上記の理念のもと、これまでに日本財団の助成事業および寄付事業として94校の学校を建設していただき、約4万人の子供たちの教育環境向上に資することができました。ミャンマーの子供たちの未来のために、これからもよろしくお願いします。

日本財団                

常務理事 森祐次